髪は何からできてる

毛髪は何からできているのかご存知でしょうか。実は皮膚が変化したものなのです。

 毛髪の成分
   科学的な組成では、毛髪の主成分はケラチン。このケラチンは約20種類にのぼるアミノ酸からでき
   さらにこのアミノ酸は、五元素から成り立っています。
   この五元素というのは、炭素、酸素、窒素、水素、硫黄。このうち炭素が最も多く、約半分の比率で、
   酸素は五分の一、窒素は五〜六分の一の含有量です。
   硫黄は存在量は少ないものの、ケラチン同士を結び付けるのに役立っています。

             
上部図を参照して頂き、皮膚の表面には表皮と呼ばれる細胞のシートがあり、その一部が体の内側に
向かって侵入して毛包という円柱状の組織ができ、ここから毛髪はつくられます。
毛包の底部には盛んに増殖するもう毛母細胞があり、細胞が増えるに従って皮膚の表面に向かって
押し上げられます。毛母細胞は表面に向かう間に細胞内のタンパク質の多くや核を失い、毛髪となります。
この過程を「角化」といいます。

こうして角化した毛母細胞が毛髪に変化しますが、外側にある一部の細胞は毛髪にはならずに毛髪を包む
 になります。この も毛母細胞が角化することによってできますが、毛髪よりも早く、すなわち深い位置から
角化し始めます。

外側の がまず固まり、内側の毛髪が角化するときの鋳型になっていると考えられています。
毛髪にはまっすぐな直毛、波打った波状毛、著しく縮れた縮毛といったさまざまな形状があります。
 
 さまざまな形状

  毛髪の形は遺伝的に決まっていますが、直毛の人でも陰毛は通常波打っているし、途中で形が変わる
  こともあります。陰毛の縮れは女性ホルモンの作用によるとみられ、女性では更年期を境に直毛化します。

直毛の毛包は基部までほぼまっすぐで、横に輪切りにしてみると毛髪も も真円。
これに対して、波状毛や縮毛では毛包の基部が彎曲「わんきょく」していて断面も隋円形です。
そのため毛髪が伸長するときに力学的なひずみが生じ、波打ったり縮れたりするのだと考えられるのです。

                 
上部図を参照して頂き、毛包の底の部分をよく見ると、毛母細胞に囲まれたラッキョウ型の組織があります。
これは、毛乳頭といって、毛母細胞とは起源の異なる細胞の集まり。毛乳頭は毛母細胞の細胞増殖や分化
をコントロールする物質を作っていると考えられ、毛髪にとって最も大切なパートナーなのです。

 毛乳頭
  毛包から毛乳頭を取り除くと毛髪は作られなくなりますが、その毛包に毛乳頭を移植すると再び毛髪が
  伸び始めます。また、毛乳頭を皮膚に移植すると、その場所に新たな毛包が形成されます。さらに、
  毛母細胞を毛乳頭の細胞と一緒に培養すると、毛母細胞はより活発に増殖します。
  毛乳頭が活発に働いていないと毛髪を伸長させられないことや毛周期に深く関わっていることが
  わかっています。
  毛乳頭を構成しているのは「毛乳頭細胞」と毛細血管の壁を作っている「血管内費細胞」そしてこれらの
  細胞と毛母細胞が分泌するさまざまな細胞外基質です。
  毛乳頭細胞は毛母細胞を増殖させる物質や毛母細胞が毛髪に変化するのを促す物質、毛周期の長さ
  を調節する物質などを分泌していると考えられていますが、これらの物質の正体はまだ明らかになって
  いません。これらが解明されれば、毛髪の伸長を人為的にコントロールできるようになると期待されています。


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